海外旅行や出張が多い人にとって、空港ラウンジが使える「プライオリティ・パス」は頼れる存在。なかでも無制限にラウンジが利用できる“プレステージ会員”が付帯するセゾン系カードは、人気の高い一枚でした。

しかし、ついにその「使い放題時代」にも終わりが見えてきました。サービス大幅見直しの発表に加えて、今後は他の系列カードにも同様の変更が広がっていく可能性が大…!
今回はその内容と、現時点で申込可能なセゾン系カード、今後の上手な付き合い方を詳しくご紹介します。
変更の概要:無制限→年間30回へ、11月から順次切り替え
2025年11月4日(火)12:00以降、セゾンが提供しているプライオリティ・パスは、“プレステージ会員(ラウンジ利用無制限)”から、“スタンダード・プラス会員(年30回まで無料)”への切り替えが実施されます。
この対象には、セゾン自体が発行しているカードに加え、サービスを委託している他社カード(たとえば出光カードなど)も含まれます。
利用料金に関する変更点
- 年30回までは無料(本人利用)
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31回目以降は、1回あたり35米ドル(同伴者も同様)
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現在発行済みの“プレステージ”会員証は順次無効に切り替え
他のセゾン系カードも追随する可能性大
今回正式に発表されたのは出光カード(セゾン運営)など一部に限られていますが、裏を返せばこれは「予兆」に過ぎないとも言えます。
現在プライオリティ・パスの提供元であるセゾンの方針変更が確認された以上、セゾン系カード全般(提携発行/共同ブランド含む)も、順次同じ方向での改定が行われる可能性が非常に高いと考えられます。
つまり、「今は無制限でも、あっという間に30回制限に変わる」そんな未来が、すぐそこまで来ているのです。
現在プライオリティ・パス申込可能なセゾン系カード一覧(2025年8月時点)
以下は、現在プライオリティ・パス(多くは“プレステージ”相当)を申し込めるセゾン系の主なカードです。
✈ セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
- 年会費:22,000円(税込)
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プライオリティ・パスは年会費無料で、自動的に“無制限利用”が付帯(現行)
✈ セゾンプラチナ・ビジネス・アメックス
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年会費:初年度無料、2年目以降33,000円(税込)
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法人名義・個人名義で申込可
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プライオリティ・パス付帯(無制限)
✈ セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード
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年会費:11,000円(税込)※優遇あり
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プライオリティ・パスを追加(年会費11,000円)で申込可能
✈ SAISON ROSE GOLD AMEX
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年会費:11,000円(1回の利用で翌年無料)
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プライオリティ・パス追加発行可(別途11,000円)=計22,000円相当
✈ 出光カードプラチナ(セゾン委託運営)
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年会費:22,000円(税込)
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今回サービス変更が発表されたカード
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プレステージ→スタンダード・プラスへ11月から変更予定
✈ その他(提携系)
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JALプラチナ・アメックス(セゾン)
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UCプラチナカード(セゾン発行)
※カードによりプライオリティ・パスの内容・年会費が異なるため詳細は各公式情報を確認しましょう。
他社も追随中!「30回無料」はまだ優秀な部類?
実は今回の流れ、セゾンだけの話ではありません。
最近では他の大手カード会社でも以下のような“改悪”が進んでいます。
- 一部カードではラウンジ利用が有料化
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レストランなどの非ラウンジサービス提供の廃止
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同伴者の無料特典の縮小 など
その中で、「まだ30回まで無料」というのは、ありがたい条件と言えるかもしれません。
上手な使い方:限られた30回をどう活用する?
無制限でなくなるとはいえ、“年30回”も意外と多いと思うかもしれません。しかし油断していると、あっという間に回数オーバーしてしまう可能性も…。
乗り継ぎや軽食目的で頻繁に使いたい出張族こそ、以下のような「戦略」が求められます。
✔ 利用の計画を立てる
往復や乗継ごとにラウンジ利用を控える・優先する空港を決めておく。
✔ 年間利用数を記録しておく
うっかりオーバーで35ドル徴収されるのを防ぐため、ログをとっておくのが賢い!
✔ 短距離/国内線では節約
機内で済む軽食や簡易ラウンジ程度であれば無理に使わないことで、海外&長距離に回数を温存。
まとめ:無制限ラウンジは“過去の特典”に。でも、まだ使える!
かつては「神特典」として君臨していたプライオリティ・パス使い放題ですが、いよいよ“フェーズ移行”の時を迎えています。
とはいえ、「30回までは無料で使える」なら、うまく使えばまだまだ元は取れるサービス。頻度に応じてカードを見直したり、海外旅行・出張のスケジュールに合わせてフル活用していきましょう!
今後もカード各社のプライオリティ・パス方針には要注目です。